これから自動車を購入しようと考えている方の中には、カーローン(オートローン)を検討している方も多いと思います。
多数あるローン会社の中でも、オリコ(オリエントコーポレーション)の自動車ローン(オートローン)は、業界トップシェアで信頼と安心を提供しているパイオニアなので、選択枠に入れる方が多いです。
しかし、自己破産などの債務整理を利用した経験のある方が、オリコの自動車ローンに申し込み、審査が通ることはあるのでしょうか。
この記事では、自己破産の経験がある方がローンを組むことは可能なのかと、審査を通すコツについて詳しく解説します。
自己破産をしてもローンは組める?
結論から説明すると、自己破産をしても一定期間経過すればローンを組むことは可能です。
自己破産などの債務整理を利用した場合のデメリットは、信用情報機関に事故情報として登録されるため、自己破産後は、ローンを組む、クレジットカードを作るなどができない状態(ブラックリスト)になります。
このブラックリストの状態は自己破産の場合には、10年は続くと言われています。
そのため、自己破産による信用情報登録がなくなった後のことを考え、将来的にどうやってローンの審査を通すのかなどのコツを知っておくのが大切です。
自己破産でローンが組めなくなる仕組みとは?
自己破産でローンが組めなくなる仕組みは、信用情報の仕組みを知ると解ります。
個人の支払能力に関する情報に信用情報というものがあり、銀行・消費者金融・クレジットカードを発行する信販会社などが、この情報を参照しながら貸付・クレジットカードの発行などを行います。
自己破産で債務整理をすると、依頼をした弁護士が貸金業者に依頼を受けた受任通知を送付します。その通知を受けた貸金業者は信用情報機関に情報提供し、信用情報機関では債務整理をしたという事故情報を登録します。2回以上の延滞をした場合にも同様に、延滞したという事故情報が登録されます。
この登録があると、新しく住宅ローン・自動車ローンなどを含む借り入れに関する審査は拒否され、クレジットカードの新規作成の申し込みも拒否されます。
この状態をブラックリストと呼びますが、特別なリスト管理をしているわけではありません。
クレジットカードが作れない・借り入れができないと、特に自動車の利用が頻繁な地域でのETCカードの利用や自動車ローン・車検ローンなどが利用できないなどの影響が出るだけでなく、住宅ローンの申し込みや保証人にもなれません。
このブラックリストの状態は信用取引に関わるものだけなので、就職ができなくなる、選挙権などが奪われるといった影響はありません。
信用情報を取り扱う3つの機関
信用情報機関とは、個人の信用情報を加盟するクレジット会社・ローン会社から収集・管理し、加盟会社からの照会に応じて情報提供を行なう機関です。
日本にある個人信用情報機関は、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」「株式会社日本信用情報機構(JICC)」の3つがあります。
この3つの機関が提供する信用情報により、さまざまな金融機関が個人の支払い能力をより正確に迅速に判断できます。
ブラックリストの状態は永遠に続くわけではなく、一定期間で消えるのですが、個人信用情報機関ごとに期間が違います。
信用情報機関名 | 開示請求方法 | ブラックリスト期間 |
KSC | 銀行・信用金庫・信用組合などが加盟 | 10年 |
CIC | クレジットカード会社や消費者金融などが主に加盟 | 5年 |
JICC | 消費者金融から信販会社、銀行まで多くの金融業者が加盟 | 7年 |
自動車ローンの場合は、信販会社に分類されることが多く7年となり、住宅ローンは銀行を利用するケースが多いので10年です。
この期間経過後には、事故情報が消されるため、信用情報には借り入れやクレジットカードの作成歴が全くない状態の信用情報になります。
事故情報が抹消された後のローンを組むための3つの戦略
前述した期間を経過しても必ず借り入れができるわけではありません。
まずは以下を実施してローンを組むための対策をしましょう。
- 信用情報の開示の請求を行う
- クレジットヒストリーを積む
- 頭金を用意しておく
一つずつ具体的に見てみましょう。
信用情報の開示の請求を行う
個人信用情報機関には、信用情報開示制度が設けられているので、信用情報開示制度に基づく開示請求を行えば、ご自身の情報を確認できます。
事故情報が消えていない状態で申し込みをしても審査に落ちるので、まずは本当に事故情報が消えているかを確認しましょう。
事故情報が消えているのを確実に確認してから借り入れをするのが重要です。
クレジットヒストリーを積む
ローンを組むには、クレジットヒストリー(クレヒス)も重要です。クレヒスとはこれまでにクレジットカードやローンを利用した履歴です。
自己破産後にブラックリストが解消された段階では、クレジットヒストリーは0(白紙)の状態になるので、信用できるかどうかわからない状態となっているので、大きな借り入れをするとどうしても審査の際に躊躇する原因となります。
まずは額の多くない携帯電話の分割購入や、キャッシング枠を0円にしたクレジットカードなど、審査に通る可能性が高いものを利用するところからはじめてクレジットヒストリーを積んでから大きなローンを申し込むようにして下さい。
頭金を用意しておく
ブラックリスト抹消後に車のローンなどの大きなローンを組む場合は、頭金を用意しておくと有利になるケースがあります。
返済能力・家計管理能力があるのを示すために、多くの頭金を貯めておけば審査にとおりやすくなります。
また、ローンを組むときには、借り入れをする人がどのような人かという「属性」が審査されるので、アルバイトや契約社員ではなく、正社員としての勤続年数を長くしておくのも大切です。
オリコのローンは審査が厳しい?
債務整理をして約10年経過すれば、「アメックスビジネスゴールドカード」、「ANAゴールドカード」、「三井住友ビジネスカード for Owners」、「楽天プレミアムカード」、「楽天ビジネスカード」、「ヤフーカード」といった各種クレジットカードに関しては、多くの方が持てるようになったという口コミを拝見できます。
しかし、オリコなどの大手信販会社でのローンを組めなかったという口コミも多く拝見できます。
その点について詳しく調べてみたところ、「債務整理の際に借金を減額してもらった会社」に該当しているのがわかりました。
つまり、債務整理をしてから10年経過していても、債務整理時に迷惑かけてしまった会社については、審査が厳しくなる可能性があります。
これは、テレビCMなどでもよく流れている、クレジットカードでキャッシングした方に、お金が戻りますと謳う「過払い金返還請求」と言われる手続きも該当します。
この手続きを行なった場合、その請求をしたカード会社や信販会社のローンには2度と通らないものと考えておいてください。
一般的に審査基準は公表されていないので、正確に把握するのは不可能ですが、債務整理をしてから10年経過、務整理時に迷惑かけていない、クレジットヒストリーを積んでいるなど、問題が無ければローンを申請して問題ないと言えます。
まとめ
自己破産の経験がある方がローンを組むことは可能なのかと、審査を通すコツについて詳しく紹介しました。
このページで紹介した基準を満たせば、債務整理の経験がある方でも、基本的にはローンを組めます。
オリコの自動車ローンも同様ではありますが、それでも審査に通らない、審査が心配という方は、個人売買・フリマサイトの車購入にもオートローン・中古車保証が使える業界初のサービス「ユーカーネクスト」に相談してみると良いです。
UcarNext(ユーカーネクスト)
サイトURL:https://ucarnext.com
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