オートローン審査は何を見られている?審査落ちを防ぐポイントを7つ紹介

オートローン オートローン

自動車を購入するときまとまったお金が必要です。

すぐに数十万~数百万円というお金を用意できる人は少なくありません。

仮に貯金があったとしても、いくらかは手元に残しておきたいと考えるのが一般的です。

オートローンを利用しようとしたとき、審査に通るのか気になる方もいるかと思います。

ご存知とは思いますが、『ローン』を組むためには、『審査』があります。

『審査』に通らなければ、希望するクルマを購入することができません。

そこでこの記事ではオートローンの審査基準から審査を通すためのポイントや落ちたときの対処方法まで詳しく説明していきます。

”オートローンの『審査』はどのように行われるのか”を知ることで、上手に『ローン』を活用し、念願のマイカーを手に入れましょう!

オートローンの利用を考えている人はぜひ参考にしてください。

オートローン審査の2つの要素

オートローンの審査では、返済能力があるかを判断します。

今の返済能力だけでなく、将来的に滞納することなく返済できるかという視点からも判断されます。

1つの基準で判断されるのではなく、以下のような複数の基準から総合的に判断されます。

そのため1つの要素が良いからといって必ずしも審査に通るわけではありません。

属性審査

ローンを申し込む際に、申込書(あるいは事前審査用紙)に申込人が自分自身の個人情報を記入します。

1つ目の属性審査について詳しく紹介します。

年収

年収はローンの審査で重要な基準です。

年収が多ければその分返済に回せるお金も多くなるので、有利に働きます。

年収が少ない場合でも、ローンの金額が小さければ、問題ありません。

家族構成、住居

何人家族か、住まいは持ち家(ローン支払い中、完済)か賃貸かなどの情報と前述の年収を比較し、現在の可処分所得の額が計算されます。

これにより、借入金額の限度額が決まります。

月々いくらまでなら返済が可能なのか計算されます。

年齢

18歳未満の未成年者は単独でローンの申込人にはなれません。必須条件として、親権者の保証人が必要となります。

また、高齢者が申し込みを行う際には、完済予定時の年齢に制限があり、一般的には70歳から74歳未満までに限定されていることが多いです。

職業

職業ではどのような職業についているかを確認されます。

公務員や正社員であれば、毎月安定した収入が見込めるので評価が高くなります。

夜のお仕事やフリーランスなど収入の証明が難しい職種の場合、不利に働きます。

勤続年数

勤続年数では、安定した収入を得られる環境があるかどうかを確認されます。

勤続年数が長い方が、安定して返済できる可能性が高いと判断されます。

特に3年以上だと評価が高くなります。

勤続年数が短いと、職場と相性が良いのか判断できず、辞める可能性が十分にあると判断される傾向にあります。

離職等により収入が減ることで返済が滞る可能性があるため不利に働きます。

一般的には1年以上の勤続年数があれば問題ないとされていますが、何年以上の勤務が必要という決まりは存在しません。

信用情報

信用情報にはクレジットカードやカードローンなどの返済状況や照会件数が記録されています。

2つ目の信用情報審査について詳しく紹介します。

現在の借入残高

申し込みをしたローン会社はもちろん、他の金融機関も含めた借入残高を元に、年収等と比較され、借入限度額が算定されます。

過去の金融事故歴

過去の返済トラブルが無いか確認します。

ローンの(事前も含めた)申込件数

他社も含めて、ローンの事前審査や申込みの時期や回数も情報共有されています。

頻繁に審査を行っている場合、悪印象を与えます。

審査が通らないのはどんな時?

先に紹介した審査のポイントの中で、ローン利用不可や条件付きで利用可となるような主な状況を挙げてみましょう。

もしオートローンに落ちてしまった場合、や取扱条件が付された場合以下の理由のうち1つもしくは複数の項目に当てはまっている可能性が高いです。

また、もし審査に申込む前の場合は、該当の項目を減らしてから審査を行うようにする方が良いでしょう。

年収に対する借入金額が多い

これから申し込もうとする借入金額と、すでに借りている金額の合計と年収が比較されます。

借入金をそれぞれの返済年数で割ると1年間での返済金額が計算できます。

例えば、年収300万円の人が1000万円のローンを組もうと思っても、審査に通ることはまずありません。

前述した家族構成や住居の状況にもよりますが、一般的には、年収に対する1年間の返済金額が3割から4割程度までが借入の限度額となります。

見落としがちなのが、クレジットカードによる分割払いやリボ払い、キャッシングなども借入金額に加算されますので、注意が必要です。

信用情報が傷ついている

信用情報は過去にクレジットカード、リボ払い、ローン全般、スマホの割賦払い、奨学金の滞納した情報が記載されています。

過去に滞納したことがある人は再び滞納する可能性が高いので、審査に通りにくくなります。

滞納してすぐ返済した場合には、事故情報として信用情報機関に記録されません。

61日を超えると記録される傾向にあります。

滞納以外にも、債務整理(任意整理や自己破産など)の記録も記載されています。

債務整理によって、借金額の減額や免除されることはローン会社に一番の損害です。

これらの事故歴は5年間記録されるので、過去5年間で滞納したことがある場合、審査に不利に働きます。

5年経過すれば事故歴は消えるのですが、事故歴の付いた信販会社の内部情報としては永続的に情報が保持されます。

一度、返済事故を起こした場合は5~10年経過しても再び同じ信販会社でのローンを契約することは難しいでしょう。

他の借金をしている

借金状況は、オートローンだけでなく他のローンの状況も見られます。

例えば、オートローンで100万円の借り入れをする場合、カードローンで80万円の借金をしていると合計で180万円の借金状況となります。

そのため100万円を滞納することなく返済できるかどうかではなく、180万円を滞納することなく返済できるかどうかで判断されます。

オートローンの借入金額は年収とつり合っているのに審査に落ちた場合には、他の借金が原因の可能性が高いです。

勤務年数が短い

審査通過の目安としては、勤続年数1年以上とよくいわれます。

転職して間もない方も要注意ですが、在籍確認がある場合もありますので、審査期間中に退職される方もタイミングにご注意ください。

嘘の情報で申し込んだ

ローンの審査を通したいからといって、申し込み内容に嘘の情報を記載した場合、審査に落とされます。

例えば、年収や借入状況を偽っても、嘘が発覚するものです。

嘘が発覚すれば、そのローン会社には二度と利用することができなくなります。

不安のある情報があっても、下手に隠さず正直に申告することをお勧めします。

収入が不安定な職業

仮に年収が十分に会っても、収入が不安定な職業の場合、審査に落ちる可能性が高いです。

ローンの返済は数年かけて行われるものなので、その間安定した収入がなければローン会社は困ります。

夜のお仕事や営業状況の確認が難しい自営業など(HPや店舗など外的に営業実態の証明できる場合は除く)の収入が不安定な職業の場合、いつ収入がなくなるか分かりません。

見落としがちな隠れブラック!?とは

本人に支払い遅延の自覚がなくても、実際は遅れている等、審査に大きく影響する事例を2つ紹介します。

  • 銀行等の口座から残高不足で引き落としができず、後日振込用紙で振り込んだ
    →本人は、毎月支払っているつもりでも、ローン会社側は支払期日から遅れているとみなし、情報を記録しています
  • 携帯電話料金の引き落としが遅れている
    →最近、特に若い方に多いパターンです。一見、電話料金とローン支払いはあまり結びつきませんが、最近では、毎月の電話料金にはケイタイ機種代が含まれることが多くなっています。
    実はクレジット契約となっている場合があり、信用情報にキズがついていることが多く発生しています。

オートローンの審査をクリアするための7つのポイント

前述した内容を踏まえ、より有利に審査をクリアするための方法をお伝えします。

申請タイミング

転職、あるいは独立のタイミングでクルマの購入を検討する際は、前職在籍中にローンの審査までは終わらせておきましょう。特に、自営業をはじめたばかりというタイミングは、審査がかなり厳しくなると予想されます。

借入先にもよりますが、審査期間は即日〜1週間程度かかる場合もありますので余裕をもって申し込みを行いましょう。

勤務先

大学卒業後、就職したてのタイミング(あるいは内定までもらっている状態)の場合、就職先の会社(あるいは公務員)といったところで判断される場合もあります。

頭金の準備

もちろん、頭金0円で全額ローンを組むことも可能ですが、頭金を用意する事で、「計画的に支払いプランを考えている」など審査の印象が変わってきます。

当然ですが、頭金の分借入金額が抑えられる為、審査通過に有利に働きます。

他ローンの完済

可能であれば、現在支払い中のローンを一括返済などで完済しておきましょう。

頭金同様、借入限度額を増やすことができます。

同時に1つローンを完済したという実績が増えることで信用度が増し、より有利な条件で借入が可能となる場合があります。

他のローンに申し込まない

ローンの申し込みをすると、ローン会社は信用情報機関に情報の問い合わせを行います。

この回数が多いと「この申込者は金銭的な余裕がないのではないか?」と判断されることがあります。

照会件数の記録は6か月間残ります。

保証人

保証人を立てることも検討しましょう。

未成年の方はもちろんですが、審査が厳しそうな心当たりがある場合、ダメもとで審査を行うのは避けて、予め仮審査時点から保証人を付けての審査を行う事も審査通過率アップに有利に働きます。

ローン会社にとっては、保証人がいることで万が一借主が返済を滞納した場合でもローンの返済が見込める事、申込者が計画的な返済の意思があるものと印象を持ちます。

そのため最初から保証人を用意することで審査に通る可能性が高まります。

一般的に保証人は親族に頼むケースが多いです。

親族以外に保証人を依頼する事も可能ですが、血縁関係がない場合、余程の返済能力がある人以外は保証人として不適格と見なされます。

返済能力や申込者本人との関係が図れない人物を保証人にしても、ローンの審査に有利に働きません。

保証人を選定する場合は、

        

  • 申込者本人との関係が明確である
  •     

  • 安定した収入がある(年金はNG)
  • 信用情報に問題がない
  • 他の借金が少ない

これらの条件を満たした人を選ぶと効果的です。

別のローン会社に申し込む

ローン会社によって申し込みの条件は異なります。

一般的に金融機関のローンは、金利が安いが審査が厳しい傾向にあります。

一方、ディーラーローンは、金利が高いが審査が甘い傾向にあります。

ご自身の年収や勤続年数、借入金額などから審査に通りそうな方に申し込んでください。

仮審査を行っている場合には、仮審査をやってみるのも一つの手段です。

仮審査に通れば必ず本審査に通るわけではありませんが、一つの目安になるかと思います。

オートローンに落ちたときの対処方法

万が一オートローンに落ちてしまった場合でも諦める必要はありません。

以下の方法をとることで、ローンを組める可能性があります。

再審査をする際の注意点

一度落ちてしまった場合、落ちた原因が何かを突き止め改善できれば、再度申し込みをしてみる価値はあります。

落ちた原因が何かをローン会社が教えてくれるわけではありません。

そのため対策をするときには複数の対策を行うことが望ましいです。

例えば、

  • 借入金額が多かった場合には、頭金を増やしてみる
  • 保証人を用意する
  • 他の種類のローンに申し込んだばかりなら時間を空ける
  • 審査が有利な時期に申し込みをする

などの対策を取ってください。

同じローンであったとしても、何度も申し込みをすると信用情報に不利な情報が残ることになるので、万全な対策を取った上で申し込んでください。

また、ローン会社ごとに審査基準が異なるので、別のローン会社なら審査に通る場合もあります。

特に金融機関のマイカーローンでダメだった時には、ディーラーのオートローンにした方が審査に通りやすくなります。

改めて、借入先によるオートローンの通りやすさについて紹介していきましょう。

借入先によるローンの通りやすさ

オートローンを取り扱う借入先の主なものを3つ挙げます。

  • 銀行、JA、労金などの金融機関系のマイカーローン
  • 新車ディーラーや中古車販売店が取り扱う信販会社系のオートローン
  • 使いみちが自由(個人売買にも使える)カードローン

それぞれの特徴を紹介していきます。

使い勝手や、適用金利などご自身にあった借入先を選ぶヒントとしてみてください。

金融機関系のマイカーローン

銀行系のマイカーローンで、一番のメリットは「金利の低さ」といえるでしょう。

各金融機関で差はありますが、一般的には実質金利で3%〜というのをよく見かけます。

また、給料の振込口座への登録や、公共料金引き落としの口座登録などで適用金利が低くなる銀行等もあります。

さらに、年に数回キャンペーンを行い、超低金利でマイカーローンを申し込める場合もあります。一度、各金融機関のホームページをチェックしてみてください。

但し、金利が低いということは、「審査が厳しい」といえます。

マイカーローンは、家や不動産への融資と違い、基本的に「無担保」での貸し付けになります。

したがって、申込人の『信用』がすべてですので、特に収入面に関しての裏付けが必要となります。

勤務先や勤務年数、年収などはかなり重要視されます。

年収に関しては、自己申告のみならず、「収入証明書」といわれる『所得証明書』『確定申告書』『源泉徴収票』といった書類の添付を求められることも多いです。

さらに、審査期間も他の借入先と比較しても長く、数日から1週間程度かかる場合もあります。

土曜、日曜も休みのところがほとんどですので、自動車の購入手続きとは別に平日手続きを行う必要があります。

信販系のオートローン

自動車販売会社が取り扱いをしているオートローンです。

一番のメリットは「手間がかからない」ことです。

クルマの購入手続きと同時にオートローンの手続きも行ってもらえます。

審査にかかる時間も、基本的には即日(早ければ数十分後には)回答が帰ってきます。

適用金利に関しては、5%前後〜10%前後と販売店や車種・金額によってかなり幅があります。

オートローンの「通りやすさ」でいうと、金融機関のマイカーローンと比べて、「通りやすい」といえるでしょう。

一般的に、自動車販売店は複数の信販系ローン会社と提携しています。

しかも大手販売店になればなるほど、ローン会社との”関係値”は太くなっています。

申込人の信用とともに、販売店の信用度も加わることで審査が「通りやすくなる」ということもあります。

万が一、審査結果が厳しい場合でも、”少し金利を上乗せすれば”とか取り扱いをしている”他のローン会社に申し込む”など、なんとか審査を通すように販売店側も頑張ってくれます。(ローンが通れば、クルマが売れるので)

カードローン

あまり一般的ではないかもしれませんが、カードローンを利用してクルマを購入することも可能です。

特に、販売店を通さない個人売買の際には、有効な手段です。

売り手側が個人の場合、金融機関系のマイカーローンや信販系のオートローンは一部サービスを除いて使用することができません。

ローンの「通りやすさ」でいうと、金融機関系のオートローン、信販系のオートローンと比較しても、審査は一番「甘い」部類といえるでしょう。

カードローンの特徴は、無担保、使いみち自由なところです。

その分金利は高めで、10%前後〜16%と非常に利息の高い商品が多い印象です。広告上では低金利で打ち出していますが、実際利用申し込みを行うと、上限金利が適応されることが多い様です。

また、カードローンは貸金業法の総量規制の対象になっています。

借り過ぎや貸し倒れを防ぐために、借入金額は年収の3分の1までとなっています。

したがって、カードローン申込みの際には金融機関系のオートローンと同様に「収入証明書」といわれる『所得証明書』『確定申告書』『源泉徴収票』といった書類を提出する必要があります。

借入先による「通りやすさ」の序列

オートローン借入先のそれぞれの特徴は、ご理解いただけましたでしょうか?

  • 審査の通りやすさ ⇒ カードローン > 信販系ローン > 金融機関系ローン
  • 適用金利 ⇒ カードローン > 信販系ローン > 金融機関系ローン

もちろん、それぞれのローン申し込み手続き(審査期間、借入限度金額、手続きの煩雑さ)などもあわせて借入先の選定を行ってみてください。

まとめ

オートローンの「通りやすさ」言い換えれば「どうすればローン審査をクリアできるか」について、紹介してきました。

まずは、ローンの審査をクリアしなければ、クルマを購入することができません。

逆に言うと、より有利な条件でオートローンを組むことができれば、予算も増え、クルマ選択の幅がより広がると思います。

クルマ購入後も、維持費やメンテナンス費用、各種税金や保険代などいろいろと経費はかかりますので、そのあたりも含め、月々の支払いをシミュレーションしてみてください。

<個人売買でクルマを購入しようと考えている方へ>

途中、少し触れましたが、金融機関系オートローンならびに信販系オートローンは個人売買での購入には一部サービスを除いて利用できません。(”個人”に対し、銀行、ローン会社がクルマの代金を支払うことができません)

唯一、個人売買やインターネットオークションなどでのクルマ購入の際にオートローンが使えるサービスがあります。

それが「ユーカーネクスト」の個人売買向けオートローンというサービスです。

気になる方はサービスサイトをチェックしてみてください。

UcarNext(ユーカーネクスト)サイトURL:https://ucarnext.com

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