オートローンを組むメリットって?他のローンよりも金利が低い理由

オートローン オートローン

自動車を購入する際、支払い方法は2つあります。

現金一括あるいは、ローンを組んでの支払いです。

ローンでお支払いを検討されている方に向けて、この記事では『金利』についてを詳しく解説していきます。

ローンにおける金利ってなに?どれくらいかかるの?

支払い総額に大きく関わる『金利』について学んでいきましょう。

オートローンは他のローンよりも金利が低いことが多い!

”ローン”と一口にいっても、住宅ローン、教育ローン、そしてオートローンなど使用目的によって様々なローン商品があります。

また、カードローンやフリーローンと呼ばれる、使いみちが限られていないローンもあります。

オートローンとは、使用目的が「車に関連すること」に限られるローンです。

したがって、新車や中古車を購入するに利用することが出来るローンです。

オートローンの金利は、一般的にカードローンやフリーローンの金利に比べて低く設定されていることが多いです。

なぜなら、使いみちが自由(フリー)なローンではなく、使用目的が自動車(オート)に関連することに限定されており、契約条件に車を担保にして借りる仕組みがある為、低い金利で利用できるローンとなっています。

オートローンを組むメリットって?

新車や中古車を購入する際に、「現金がなくても購入ができる」「計画的な支払いができる」という点ではないでしょうか。

「金利」と「実質年率」の違いは?

改めて、金利とは、借入金額(元本)に対する利息の割合をいいます。

オートローンの金利計算方法は「アドオン方式」と呼ばれる計算方法が用いられますが、一般的には実質年率と呼び変えられ、「実質年率〇〇%」と表示されます。

銀行ローンの場合、ローンを組む際に事務手数料や保証料といった諸費用が発生します。

そこで、借入金額(元本)の利息に加え、諸費用を加えて計算した「実質上の金利」を『実質年率』と呼び、〇〇%と表示します。

自動車販売店が表示する”金利”は基本的に『実質年率』となっていますが、銀行ローンの場合、ローンを組む際に事務手数料や保証料といった諸費用が発生します。

銀行マイカーローン等の一部金融機関のローンでは”金利”と別に保証料が別途記載になっている場合もありますので注意が必要です。

ローンの審査は何を見ているの?

ローンを組もうとした場合、借入先からの「審査」があります。

審査の際、どういった情報を見られているのかをご紹介していきます。

属性審査

ローンの審査用紙に記入する項目です。

  • 年齢(18歳未満の未成年はローンの申込者にはなれません。親権者が保証人として必要です。また高齢者の場合、支払い完了時の年齢が満70〜74歳までの方が対象となる事が一般的です)
  • 職業・勤務先(年金やまたは、安定した収入必要です。勤務先へ電話で在職確認等が入ることもあります)
  • 年収、家族構成等(月々の返済能力をみられます)

現在の借入残高や利用可能限度額に基づく審査

個人信用情報機関の登録情報を元に審査されます。

自社はもちろん、他社を含めた借入額の残高と年収から融資可能金額が算出されます。

過去の事故歴や照会件数に基づく審査

この情報も、個人信用情報機関の登録記録を参照し審査されます。

過去の返済トラブル(支払い遅れ・支払いの滞納・返済リスケジュール・支払の踏み倒しなど)が無いか確認されます。

また、ローンの審査件数及び情報紹介履歴等の申込み回数の情報も審査内容として見られています。

直近で、複数社に審査を出しているなど、審査を頻繁に申し込むのはローン会社にとって悪印象です。

これらの審査では、もちろん貸し出しの可否を判断されますが、判断が微妙な場合「取扱条件」が付けられる場合があります。

その際、よくある条件に通常よりも高い金利を使用するのであれば、審査OKというものです。

借入先により、金利が違うことはよくありますが、同じ借入先でも、適用される金利が変わる場合もあります。

ローンの金利と審査難易度の関係性は

  • 金利が低い=信用度が高い=審査が厳しい
  • 金利が高い=信用度がやや低い=審査が緩い

と言えます。

ローンの借入先について

ここでは、主に中古車を購入する際に考えられるローンの借入先についてメリット・デメリット等を挙げていきます。

それぞれに、一長一短ありますし、検討のタイミングや期間によって借入先を選択する目安としてみてください。

販売店で取り扱っているオートローン

車の購入先である中古車販売店が取り扱っているローンの総称です。

販売店は信販会社と提携をしており、信販会社のオートローン商品を利用する形となります。

ほとんどの販売店は、複数の信販会社と提携しています。

【メリット】

手間がかからない
車の検討→購入金額の見積り→ローンの支払いシュミレーション→審査という流れが、販売店にて完結します。

審査にかかる時間が短い
ほとんど場合、オートローン申込用紙を記入し、FAXやオンラインで信販会社に情報が送られた後、30分~1時間程度で結果がわかります。

審査OKであれば、そのまま契約手続きに入ることができます。

複数の信販会社と提携している
1つの信販会社に審査をしてもらったところ、不幸にもNGと判断された場合、別の信販会社に改めて審査を申請するということが可能です。

過去の情報等により、どこも審査NGの場合もありますが、ギリギリNGだった場合、審査基準が少し緩めの信販会社や、キャンペーン等で顧客を取り込みたい信販会社の場合に審査OKとなる可能性もあります。

審査はやや甘め

前述したように複数の信販会社を使い分けをしています。

また、信販会社としても、取扱高が大きい販売店に対しては、少々無理してでもお客さまを獲得する方向で検討することも多々あります。

【デメリット】

金利はやや高め
後から述べる銀行系のオートローンの金利と比べると、少し高めの設定となっています。

一般的な中古車販売店の実質年率 7%〜
大手中古車販売店の実質年率 9.8%〜  12.8%〜

銀行マイカーローンのメリット、デメリットって?

「銀行マイカーローン」とは、メガバンク、地方銀行、信用金庫、JAバンクやネット専業銀行が提供しているローン商品です。

これらのほとんどは、各社のホームページにて商品や金利等に関しての情報が提供されています。該当の銀行マイカーローンを検討する際は、一度ホームページ等を確認してみてください。

【メリット】

金利は低め
一般的に、中古車販売店が取り扱っているオートローンの金利と比較して、低めに設定されています(2%〜)。

銀行によっては、公共料金の引き落としや給料口座の設定など銀行口座の利用状況に応じて金利の利率を優遇したり、キャンペーン時期にはさらなる低金利を打ち出すところもあります。

オンラインで契約が完結する場合もある
すべての銀行ではありませんが、事前審査から本申込み、本人確認まで来店不要のオンラインで契約が完結できる、銀行マイカーローン商品もあります。

【デメリット】

審査は厳しい
金利が低い=審査は厳しくなります。

ギリギリのラインになると、金利そのものが上がるというよりも、次に述べる「保証料」が高くなる傾向があります。

別途保証料がかかる
一般的に、銀行ローンでは、保証人の代わりに信用保証会社を利用します。この信用保証会社に対し支払う手数料が「保証料」となります。

「保証料」の徴収方法は、別途借入時に支払う、金利に含まれる、金利に上乗せされるなどいくつかあります。
支払いシュミレーションの際に確認しましょう。

審査に時間がかかる
金額や信用度にもよりますが、審査申し込みから結果が出るまで、数日から1週間程度かかる場合もあります。

窓口に出向く必要がある
オンラインで完結できる場合を除き、銀行窓口へ出向いての手続きとなります。

中古車販売店とは別に、銀行に出向く手間、時間の制約等が発生します。

個人売買は不可
銀行でオートローンを組んだ際、車両代金等の支払先は、「自動車販売会社宛」に限られます。

したがって、個人売買やネットオークション等で「個人」から車を買う場合、銀行ローンは一部を除いて取り扱いできません。

支払いシミュレーション

それでは実際の支払いがどのぐらいになるかをシミュレーションしてみましょう。

目安として、借入金額が100万円と300万円、支払回数が36回(3年)と60回(5年)で計算してみました。(ボーナス加算は無し)

初回等の端数は省略し、2回目以降の支払額となります。

支払金合計も記載しますので、実質年率の比較としてご利用ください。

◎借入金額 100万円 支払回数 36回

実質年率 3.0% 4.9% 7.0% 9.8%
分割支払金 29,000 29,900 30,800 32,100
分割支払金合計 1,046,923 1,077,336 1,111,575 1,158,241
利息分合計 46,923 77,336 111,575 158,241

◎借入金額 100万円 支払回数 60回

実質年率 3.0% 4.9% 7.0% 9.8%
分割支払金 17,900 18,800 19,800 21,100
分割支払金合計 1,078,121 1,129,529 1,188,071 1,268,926
利息分合計 78,121 129,529 188,071 268,926

◎借入金額 300万円 支払回数 36回

実質年率 3.0% 4.9% 7.0% 9.8%
分割支払金 87,200 89,700 92,600 96,500
分割支払金合計 3,140,770 3,232,010 3,334,726 3,474,723
利息分合計 140,770 232,010 334,726 474,723

◎借入金額 300万円 支払回数 60回

実質年率 3.0% 4.9% 7.0% 9.8%
分割支払金 53,900 56,400 59,400 63,400
分割支払金合計 3,234,364 3,388,581 3,564,215 3,806,778
利息分合計 234,364 388,581 564,215 806,778

実際に、購入したい車の見積りを計算してもらったら、あわせてローンの支払いシミュレーションを出してもらいましょう。

前述した借入先ごとの【メリット】【デメリット】とあわせて、無理のない支払いプランを検討してみてください。

まとめ

車を購入する際にオートローンを活用される方に向けて、特に「金利」にスポットを当て、解説してきました。

ローンを組むと、利息分に当たるところが、”もったいない”と考えがちです。

しかし、多少の利息分を余分に払ったとしても、ローンを組むメリットは少なからずあるはずです。

・現金の手持ちがなくても、気に入った車に乗りながら、計画的に支払いをしていく。
・手持ちの現金を温存した状態で、(あるいは他の買い物に現金を充てて)車を購入できる。

皆さんも、上手くローンを活用して中古車購入の計画を立ててみてください。

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