車を購入するとき、主な支払い方法は、カーローン、カーリース、現金一括払い、クレジットカード払いの4つの方法があります。
車購入の際は、どの支払い方法が自分に適しているかを適切に判断すると、お得に購入できるのでしっかりとシミュレーションする必要があります。
この記事では、カーローン、カーリース、現金一括払い、クレジットカード払いの、それぞれの支払い方法の詳細から支払い方法を決めるポイントについて詳しく解説します。
車購入時の支払い方法比較・早見表
カーローン、カーリース、現金一括払い、クレジットカード払い、4種類の内容とメリット・デメリットをまとめてみました。
内容 | 金利(利息) | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|---|
カーローン | 銀行や信販会社でローンを組める 毎月返済 |
0.9~4.0% 地方銀行、メガバンク、ネットバンクなどにより異なる(変動金利型) |
資金がなくてもローンを組み車購入可能 | 金利の支払いが必要 ローンの借り入れに審査が必要 |
カーリース | リース会社から長期的に車を借りる 基本毎月リース料を支払う |
金利なし 各種手数料は月額のリース料金の中に含まれる |
資金がなくても月々の支払いで車の利用が可能 毎月定額で利用可能(税金も車検代込み) |
契約終了時に追加の費用が発生するケースがある |
現金一括払い | 全額を現金一括で支払 | 金利なし | 金利や利息、手数料がない | 手持ちの資金や貯金が大きく減る |
クレジットカード | 全額または分割、頭金をクレジットカードで支払う 支払い方法により月々返済 |
キャッシングにより最大年20.0%の金利 他支払い方法により手数料や利息が発生、最大15.0%~20.0% |
ポイント還元率が高い | 利用限度額までしか使えない 分割払いの金利が高い |
【車の購入】支払い方法の詳細
比較・早見表では伝えきれなかった詳細について、支払い方法別に詳しく見てみましょう。
カーローンでの車購入
車を購入するときに用いられる方法で一般的な方法がカーローンです。銀行や信販会社などでローンを組み、毎月返済していく車の購入方法です。
カーローンを組むことができれば手元にまとまった資金が無くても車の購入が可能なので、車の購入代金をまとめて用意できる方でも、手元の資金や貯金を温存しておけるので選択される方が多い支払い方法です。
ただし、カーローンは、審査を通過しなければ借り入れができず、支払い時には金利が必要となります。
カーリースでの車購入
カーリースとは、カーリース会社が所有している新車を長期的に貸し出すサービスです。決められた使用料金を毎月支払えば利用ができるので、最近では利用する方が増えてきました。
カーリースの場合、車の所有者はカーリース会社となるので、税金や車検代がかかりません。厳密に言うと、税金や車検代も織り込んだ形で契約できるため、月々に支払う費用がずっと変わらないというメリットがあります。
リース契約終了時に想定される車の価値を残価として定め、残価分を差し引いた金額をリース料として支払うので、ローンと比べて月々の支払いを少なく抑えられるのも特徴です。
また、カーリースでは契約時に残価を定めるのですが、車を使用しているうちに傷や凹みができたり、走行距離が当初の想定を超えたりすると、車の実際の価値が当初定めた残価を下回ってしまうケースがあります。このような場合は、リース契約後車を返却するときに差額部分の支払いが必要です。
所有権はあくまでもカーリース会社にあるため、車の設備を変えられないデメリットもあります。
現金一括払いでの車購入
手持ちの現金に余裕がある方は、現金一括払いで支払う方もいます。
現金一括払いで払えば、金利や利息などの心配がないため、トータル的に支払いを小さく抑えられます。
ただし、高額な車を購入する際は、手持ちの現金や貯金が一度に減ってしまうため、預金を使いきるようなケースがないように注意して下さい。
クレジットカードでの車購入
クレジットカードでの車購入は、クレジットカード支払いに対応していない販売店もあり、ディーラーや販売店ごとに対応が異なります。
クレジットカードが使える場合は、金額に応じたポイントが還元されるため、多くのポイントを獲得できます。
しかし、一括で全額支払う場合は問題ありませんが、分割払いやリボ払いにした場合は、手数料や利息、金利などが他の支払い手段よりも高くなるため、その分支払い総額が大きくなるというデメリットがあります。
【車の購入】支払い方法を決める3つのポイント
一括購入に向いている人とローンを組んだ方がいい人は、何を基準に切り分ければ良いのでしょうか。
一括購入かローンの決めるポイントは以下の3つ。
- 資金の余裕
- 車の維持費を含めてローンを支払えるか
- ほかのローンを契約する予定はないか
資金の余裕
現金一括払いをしても貯金が十分に残るなら一括払いがおすすめです。
しかし、手持ちの資金で購入代金を払えても、支払い後の貯金がほぼ残らないような場合はローンで金銭面の不安を軽減した方が良いです。
車の購入時は車の本体代金以外に、自動車税や自賠責保険、車両登録代行費、納車費などの諸費用がかかります。
販売店にもより異なりますが、諸費用は、現金でしか支払えないものもあります。
車の維持費を含めてローンを支払えるか
ローンを組む場合は、車の維持費も考慮して組む必要があります。
車の維持費は使用頻度によっても異なりますが、ガソリン代を含めて年間20~30万円程かかると言われています。
本体代金のローンも含めると毎月の負担はさらに大きくなるので、月々の支払いに余裕がなければ購入を見送り貯金を増やすのを優先すると良いです。その後、一括で買うかローンの返済額を減らせるようにするとよいです。
また、どうしても欲しいようであれば、ローンの回数を増やして、月々の支払額を抑えるようにする方法もあるので、ローンの支払い回数を多くできるところで申し込むのも良いです。ただし、返済期間を長くすることで月々の出費を安く抑えられますが、金利が上がり、総支払額が高くなる場合もあるので注意が必要です。
ほかのローンを契約する予定はないか
金融機関ごとに異なりますが、年間の借り入れ上限額は年収と返済比率によって定められている基準があります。
車のローンは高額になるケースが多いため、年間の借り入れ上限額を大幅に圧迫します。
そのため、車をローンで購入した後に、住宅などでローンを利用したくても審査が通らず、お金を借りられない事態になる場合があります。
高額の買い物で複数のローンを組む予定がある方は、借り入れ上限額を把握して、必要な支出にローンを利用できるようにしてください。
まとめ
カーローン、カーリース、現金一括払い、クレジットカード払いのそれぞれの支払い方法のメリット・デメリットについて詳しく紹介しました。
それぞれの支払い方法にはメリット・デメリットがあります。現金一括で支払いをすると、所有権が最初から自分のものになるなどメリットは大きい反面、金銭的負担が大きくなるケースもあります。
その点、分割ローンの場合は金銭的な負担は少なくなり、計画的に支払いを行えるので、どの支払い方法が自分に適しているのかしっかりと判断して車の購入をするようにしてください。
UcarNext(ユーカーネクスト)
サイトURL:https://ucarnext.com
コメント